« 二階建てバス | トップページ | 女王演説② »

2006年11月29日 (水)

女王演説①

11月15日(水)は英国議会の開会日でした。

英国議会は二院制でいわゆる貴族院(House of Lords)と庶民院(House of Commons)に分かれています。

貴族院は世襲貴族、一代貴族、法曹貴族、司教など約750人によって構成され、任期はありません。おどろくべきことに給与はもらえません(諸手当はもらえます)。

一方、庶民院は小選挙区制による選出された646人の議員によって構成され、任期は5年です。首相は庶民院を解散することができ(形式的な決定権者は女王です)、通常、4年ごとに選挙が行われています。

前回の総選挙は昨年5月に行われ、労働党が歴史上はじめて3期連続で勝利しました。現在の首相は言うまでもなくトニー・ブレアです(ただし、ブレア首相は来年夏までには辞任するそうです)。

こちらでは、総選挙から総選挙の間を議会期と呼んでいます。上述のとおり、議会期は最大で5年となります。そして議会期は1年ごとの会期に分かれています。

会期は通常、11月の中旬に始まり、翌年の11月中旬に終わります。そういう意味で、英国は通年国会と言えるのですが、実際のところ、1年に6回休会があり、約4ヶ月前後が休みになるため、開会日数としては日本と変わりがありません。

前置きが長くなりましたが、会期の初日には女王が議会を訪問し、その会期にどのような法律を提出するかのスピーチを行います(原稿は内閣が書きます)。これを女王演説と呼んでいます。

女王演説は日本の施政方針演説に近いものがあります。ただし、女王が直々にスピーチを行いますし、日本に比べれば内容は簡潔ですし、時間も30分足らずで終わります。回数も年に1回しかありません。

女王は議会に年に1回、女王演説のときにしか訪れないのですが、議会内部には女王の控え室や応接室があり、貴族院の議場には玉座があります(まあ、元々議会は宮殿だったので当然と言えば当然なのでしょうが)。

(続)

|

« 二階建てバス | トップページ | 女王演説② »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/106445/12863352

この記事へのトラックバック一覧です: 女王演説①:

« 二階建てバス | トップページ | 女王演説② »