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2006年11月10日 (金)

二階建てバス

古い話になりますが、昨年の12月9日に旧型の二階建てバスがその役割を終えました。

旧型の二階建てバスの正式名称は「ルートマスター(Route Master)」と言います。
おそらく大部分の日本人が想像する二階建てバスはこのタイプのものです。

ルートマスターは1954年から1968年までにわたって約2900台が製造されました。
当時としては最新と思われるパワー・ステアリングやATを備え、最大時速47マイル(約75km)、29秒間で40マイルまで加速できる性能を備えていました。
当初は17年の使用期間を想定して製造されたのですが、多くは35年以上経った今(05年12月)でも使用されています。

現在の新型のバスとは違い、乗降口は後ろの一ヶ所のみで、必ず、運転手とは別に車掌さんが乗車して切符を発行します。
また、乗降はどこでも可能で、降りる場合には、窓の上にある紐を引っ張りベルを鳴らすという仕組みになっています。

ルートマスターはその個性的なデザインと50年以上に渡ってロンドン内を走りまわったこともあって、ロンドンの顔の一つとなりました。
たとえば、今でも二階建てバスのミニカーはルートマスターを模したものとなっています。

ロンドンの顔でもあったルートマスターなのですが、乗降口が後ろしかなくしかも床までの段差がかなり高いため、お年寄りや女性、車椅子の方々に不便かつ危険であるとして、廃止が決定されました。そして、昨年の12月9日が最後の日になりました。

S08_1315180062 左は、最終日の様子を報じた05年12月10日付けのタイムズ紙です。ちなみに、上の記述もタイムズ紙の記事をベースに書きました。

さんざん感傷的なことを書いておいておきながら、一点付言すれば、「ルートマスターはまだ走っています」。

というのも、バス路線の9番線(Albert Hall to Aldwych)と15番線(Trafalger Square to Tower Hill)がヘリテイジ・ルートとされ、20台のルートマスターを走らせることに決まったかからです。

観光客が訪れる市内中心地はヘリテイジ・ルートのルート上でもあるため、観光客の方はルートマスターを結構見かけることがあると思います。ですので、観光客の方からは廃止されたという実感が沸かないのではないかと思われ
ます。こういう私も、ルートマスターは良く見かけるため、何も変わっていないような感じがして、何であんなに大騒ぎしたのかいまだに不思議に思っています。

2006_08170065 左の写真は今年の8月に撮りました。ちなみに普通のバスとの違いは、行先表示が黒地に白ということです(普通は黒地に黄色)。

何にしろ貴重なバスではありますので、姿を見かけたら乗ってみることをお勧めします(料金は普通のバスと同じです)。

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