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2007年6月26日 (火)

ニューマーケット⑥

競馬博物館②

競馬博物館の展示は英国の競馬史や競馬に関する文化を振り返るものです。

競馬を長いこと見ていると競馬の歴史に多少は詳しくなるのですが、「競馬の歴史=英国の競馬史」ですので、競馬史に関する知識が少なくても、知っている馬に関連する展示物が次々と出てきて、非常に楽しめます。

以下、館内の展示物をご紹介します(注:これから写真とともにご紹介しますが、実は館内は写真撮影禁止だったかもしれません。)

パーシモン

2007_06170080 パーシモンの頭部の剥製です。

パーシモンは1893年生まれ。父は19世紀末に種牡馬として歴史的な成功を収めたセントサイモンです。

父のセントサイモンは1881年生まれ。ダービーなどの大レースの勝利はないのですが、10戦10勝という成績を残して種牡馬入りしました。種牡馬としては歴史的な成功を収め、このパーシモンをはじめとして多くの活躍馬を送り出し英国のリーディングサイアーを9回獲得しました。

セントサイモンの産駒も種牡馬として成功し、世界中の競馬を席巻するに至り「セントサイモン系でなくんばサラブレッドにあらず」ということまで言われたのですが、20世紀の半ばまでにはセントサイモンの父系は一気に衰退してしまいました。

この理由ははっきりとはしないのですが、「あまりに発展しすぎたため、種付けをできる牝馬がいなくなったから」と言われています。要するに繁殖牝馬もセントサイモン系ばかりになってしまい、近親交配になってしまうので種付けができなくなったということです。これを「セントサイモンの悲劇」と呼んでいます。

しかしながら、父系は衰退したものの、現在生産されるサラブレッドはすべてセントサイモンの血を引いているそうで、セントサイモンが後世の競走馬に残した影響力は大きいものがあります。

前置きが長くなりましたが、パーシモンはセントサイモンの代表産駒の一頭です。エドワード皇太子(後のエドワード7世)の持ち馬として、ダービー及びセントレジャーSのクラシック二冠を制しました。生涯成績は9戦7勝です。獲得賞金は約3万5000ポンドでセントサイモン産駒のうち最も獲得賞金の多い馬となります。

パーシモンは種牡馬としても成功を収め、英国のリーディングサイヤーに計4回輝いています。しかし、上述のとおり、現在ではパーシモンの血統は衰退しています。ちなみに日本だとタニノムーティエ、カブラヤオー、メジロパーマー、レッツゴーターキンなどがパーシモンの父系子孫になります。

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